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2008年8月

2008-08-30

めぐみ から MEGUMI

         

1977年。北朝鮮に拉致された横田めぐみ氏一件をまとめたアニメ

が政府によって作られ、今日から全国で無料レンタルが始まった。

      

知り合いのつてで一足先に見させてもらったけど、

何というか、言葉が出てこないよ。

       

内容は、拉致事件についての実相というより、

ある日突然側で出来た真空を、めぐみさんの家族や周りの人間が

どう受け止めて、どう立ち向かったのを描いている。

思ったより短かったが、内容はでために濃い。

            

政府がこれを製作して、教育機関で上映することを半強制したこと

には勿論意図がある。

六カ国協議でのけ者にされ、核に焦点が集まる中、

拉致問題の解決はどんどんと遠ざかるばかり。

拉致被害者数人よりも、国民全部の幸せを考えようという意見と、

拉致問題解決なきまま日朝の交流再開はあり得ないという意見。

板ばさみになった状態で、国民に拉致問題の重要さを認識して

もらおうと作ったものだ。

勿論、日本軍が、植民地で麻薬を作らせていた件を

煙に巻ける効果も多少は期待して。。

      

だが、そんな思惑はどうでもいい。

六カ国協議だって、どうせアメリカは日本を一カ国としてカウント

してくれていないのはもう明白だ。

他国の協力がないと経済制裁の意味がないとか、

外交カードとしては不利になる一枚だとかは

どうでもいいんだ。

          

日本は日本の問題として、北朝鮮と話し合えばいい。

核がないから外交が弱いなんてふざけたことを言ってないで、

外務省はいい加減60年ぶりの仕事をしたらどうだろうか。

新聞を切り抜いて、乱交パーティして、

情報はアメリカからおこぼれを貰う。

こんなものを外交と呼んでいる国が、

核がないと外交出来ないとは笑い種だ。

         

いいからさっさと一等書記官が北朝鮮に行けよ。ド阿呆。

                

                  


2008-08-28

メイド イン 自民党の反乱

民主党から渡辺秀央と大江らが離脱することが発表された。

悩んだ挙句に渡辺が選んだのは新党結成。

まあ、妥当と言えば妥当なんだろうか。

         

道路財源法案と日銀総裁で、渡辺は党議拘束に

翻していたんで、民主党は離れることは確定的だったし、

今更大々的に新党結成などと発表しても、

誰も驚きはしないだろうが、

メディアの伝え方にはかなり不満があるかな。

特に読売は酷かったね。流石といえば流石だけど。。

          

渡辺議員達の行動に、特段思うところはないし、

民主が気に食わないなら出て行けばいい。

自分が好きなようにやったほうが、

国民の判断もしやすいからな。

          

だが、メディアは何を思ったか、彼らを何かの英雄かの

ように祭り上げようとしている。

討議拘束を敷いて、参院選を暗い場にするような

悪の民主党に正義の旗を翻し、

立ち上がった英雄渡辺&大江ってな書き方だ。

こいつは大きな嘘。

・・・読売新聞も形振り構わなくなってきたよな。

自民党支配が続いてくれなくては困るのはわかるが、

ちょっと焦りすぎじゃないか。

ねじれ国会なんて造語を流行らせた時と同じ匂いが

するのはおれだけだろうか。

               

各新聞が触れている通りで、

渡辺秀央氏らをうまく誘導して反旗を翻させたのは自民党だ。

自民党幹部との噂・・・なんかじゃなく、確定でね。

国会対策本部(二階グループのテリトリーのところ)が、

何度も渡辺氏らに民主党との離別を促して、

自民党への吸収や形だけ新党での独立を迫っていた。

状勢的にはもっと先の時期に正式発表かとも

考えていたが、予想を大きく裏切って五輪の話題が

ひと段落した今を選らんだようだ。

            

自民党が民主党を内部から崩すというのは

十分読めた戦略だし、ルールと金を司っている力を

利用するなら、最も簡単な方法だろう。

有権者からすればせっかく選んだ議員が、

簡単に自民党支配の為に席を異動しちまうのは

腹が立つだろうし、汚いとも思うかもしれないが、

こいつは仕方ない。

永田町の全ては金と名誉なのだ。

第一、新聞には毎日の様に、この件の数千倍は

汚いやり口でおれたちの生活と未来が崩されるニュースが

飛び交っているじゃないか。

騒がないやつらは深読みできないだけだ。

ナベツネが悪の民主党から離別した正義の渡辺と書けば、

それをそのままでしか咀嚼出来ない、

コントローラー付きの思考しか持たない哀れなロボットさ。

             

別に離反しようが、小沢に中指立てようが何でもいい。

国民の為を思ってやったんであれば何でもいいさ。

だけどな、後々選挙になって、

少しでも自民党の考慮みたいなものが見えたら、

国民は許さないと思うぜ。

例えば、渡辺や大江らの議員の立候補地に、

自民党が候補者を調整するような真似が少しでも

見えたら、少なくともおれは徹底的に叩くぜ。

それと、討議拘束があるのは自民党も同じ。

その辺どう考えているんだろうな、あのおっさん達は。

               

有権者は何をしようと盲目的について来るし、

後援会は金目当てに機械の様に票を入れにくるとでも

思っているんだろうか。

だとしたら、自民党をやっていることは同じなんじゃないか。

               

ともあれ、これで参院は与野党の席が完全均衡状態に

なったわけだ。

多くの国民にとっては自民党十八番の強行採決を止める

為の安全帯。

自民と新党の渡辺派にとっては、好き勝手が出来ない

邪魔な障害物。

            

どうなるんだろうな。。。

                   


2008-08-27

CRAB CANNERY に乗って

インディペンデンス紙、ガーディアン紙、ラジオオーストラリア。

そしてイタリアの大学講義、ベルギーのテレビニュース。

日本でブームになった蟹工船が、

世界中で取り上げられている。

プロレタリアの二等星は、長いときを経て再び光を浴びたのだ。

      

「現代日本を知る上で、蟹工船ほどわかりやすいものはない」

「狂った資本主義がどこへいくのかの反面教師」

      

伴って日本が受ける言葉は冷たく重い。

それでもかつては、

「我々は成功している。世界第二位の経済を築き上げている」

と突っぱねられたが、国民生活レベルでは22位まで落ちこんだ

今となっては、何を言い返しても空しい。

この国の頂点の住人達は開き直って、

自らが築いたピラミッドの残酷さを、満足げに眺めるだけだ。

      

  >>>

       

蟹工船のストーリーは・・・言わなくても言いか。

読んだことのない人にも、別に読めとは言わない。

夢と冒険のって類でも無いし、

鋭い人間心理の考察などもない。

勿論、風景と心理をリズムで読ませるような

現代主流のものとはかなりかけ離れている。

       

それでも、時間との戦いの時代だ。

骨だけ簡単に教えてくれって人もいるだろうから、

どうせならブームの理由となっている、

日本社会とのマッチングに焦点をあわせて例えようか。

      

話は二極で描かれる。

資本家と工員。

つまり現在の一握りの支配者と、その他の奴隷って構図だ。

利益追求の為に、資本家は奴隷達にとんでもない

労働を強いるわけだ。

搾取されるだけで、人間扱いされないワーカー達。

何をされたのかは、多分おれたちが今されていることを

言えば全部ストライクカウントだ。

長時間労働、虐待、体と心への暴力、過労。

全部今の日本で最も問題になっていることさ。

小林多喜二の時代から随分と時計の針は回ったが、

支配構造と身分制度は何も変わっていないってこと。

          

工員達は解決の糸口を探るために、ストライキする。

労働者の権利を行使したわけだ。

ところが軍(今で言うと政府だな)は資本家の味方をして、

労働者達を制圧した。

「この国は資本家の為にある」

ってことを痛感した工員達は、最後の戦いに望む。。

ってな感じ。

      

大分端折ったが、骨は掴めただろう。

今の日本と重なるどころか、間々同じだって意見も多い。

おれは一部違うと思うけどね。

21世紀の日本では、政府が資本家の味方なのではなく、

資本家と政府が一心同体なのだ。

       

自動車メーカーが法案を作り、派遣会社が政治に参加し、

カルト宗教が議事堂を操る。

反旗を翻した蟹缶製造員は鎮圧されただけだが、

現代でそれをやれば、すぐさまクビを切られる。

マスコミにリークすれば手を回されていて無視される。

仕事を取られ、セーフティネット無き蚊帳の外に放られる。

日本海は、一度落ちれば二度と浮かばぬ底なし沼だ。

つまり、残らず皆殺しにされるだけ。

プロレタリア文学は、現代人にとっては温すぎる御伽噺だ。

   

  >>>

      

世界中で蟹工船が紹介されている。

メディアじゃその程度のニュースだが、

実際は解釈がちょっと違う。

      

小林多喜二の文才も、勿論評価されているのだろうが、

メインは愚かな「日本社会」ってことだ。

国民を奴隷に変え、どこまでも利益追求する国と企業。

そして何よりも滑稽なのは、そんな状況で政治に参加しない

奴隷達だってこと。おれたちは世界中のマゾヒストの羨望の

眼差しを一挙に集めているってこと。

      

忍耐。我慢。

その精神は美しい文化だが、もうその度合いはとうに過ぎて

いるはずだ。

このまま自分の子供達の未来まで潰しちまって、

あんたは自分のガキに

「政府に任せておけばいいんだ。何をされても我慢。

例え命を取られても、お国の為に死ねるんだから喜ぶのだよ」

とでも言うのかい。

      

勿論、あんたの子育てに口は出さないし、

勝手にやればいいんだけどな。。

自称、自由の国のニッポンは、

投票日に寝ていてくれさえすれば、檻の中のまやかしの自由を

与えてくれるのだから。

死ぬまで文句を言わずに蟹缶を作って、

少しでも休んだら荒波に捨てられる。

そんな今の社会が美しいと思うなら、今まで通り、

政府を拍手して賞賛し、相当限定された‘お国’の為に

朽ち果てればいいだけのことだ。

                  


2008-08-25

ボツ記事

※ あるコラムのあとがきに使おうと思っていたものです。
   ボツ記事とも言えますが、勿体無いので載せときます。
   気が進めば読んでください。

※ ブログ用に書いた記事じゃないので、改行が読みづらいかもし

   れませんが、面倒なのでご容赦下さい。

※ なんでボツになったのかは、読んでもらえれば察して頂けると

   思います。皆さんなら特に。。

            

最近本当に東京の街の雰囲気が悪くなって気ましたね。
私が仕事柄敏感なせいもあるでしょうが、空気が淀んでいくのが
肌で感じます。
景気は生き物とはよく言ったもので、それは株価に現れる気まぐれな
チャート指数だけじゃありません。
物の値段や、人々の活気から、新聞さえ読まない人でも
日本と言う国が病にかかっていることを察してしまうから不思議です。
景気が悪くなると、中小企業は事業がうまくいかなくなります。
すると当然社内の雰囲気は悪くなります。
経営者は焦りますし、心の余裕の欠如は社員への風当たりに表れる
ことが多いですよね。
そこへ給与の伸び悩みやカット、残業代支給の滞りなどが割り込むと、
インフレとの合わせ技で消費者の購買意欲は底に落ちます。
現在がこの状況ですね。
すると街行く人の心が荒み、犯罪が増える。
これが不景気のトリックです。

          

ですが、肝心なのはここからです。
今回のスタグフレーションの恐ろしさを、分かっていない人が多いのは
ここですね。
物価が上昇して、多少の犠牲が出てなんとかまた収束した時に、
得意の金利調整と補正予算で済めばいいのですが、
今度ばかりはそうはいきません。
何故なら元々好景気時に国民に還元していないので、
多くの国民に既に体力がないのです。
33%の労働者が定職を持っておらず、
40%の人が年収300万円に届きません。
30代後半成人の半分が結婚することがなく、多くが予定も意思もない
と言っています。
結婚したカップルも、金銭的、社会的な理由で子供を作れない状況です。
つまり、次世代の担い手がいないと言う事です。

          

実はこれはかなり深刻です。
財布の紐がここまで堅くなってしまった上、
今の国民の多くは、経済界のチープなCMや雑誌のうたい文句になど
騙されません。自分で考えて消費しています。
(自動車メーカーの必死とも言えるCM攻勢が、
無力に終わっていることからもそれは立証済みですよね)

             

正直、私には正攻法の解決策など思いつきません。
そして全ての経済学者やコメンテーターが、
スタグフレーションの抜本的解決方法を未だに知らないのです。
分かっていることは、少なく見積もっても、
国民の数割の人間がまた痛みという名のラベルを貼られて
犠牲・・・いや、きれいごとは止めましょう。殺されることくらいです。

       

ですが、これはあくまで現状の自公に政権を任せていたらの話で、
その状況さえ打開出来れば、いくつも手はあります。

         

ひとつは、アメリカに正直に打ち明けて、
「日本は今、相当な窮地なんです。10年間でいいので、
米国債購入という名目の献上金を半分の25兆にしてくれませんか」
と懇願するというものです。
アメリカも鬼ではないですし、空気も大分変わっているから、
駄目とは言わないでしょう。
それじゃアメリカが防衛してくれるはずの費用が・・・なんて
聞こえてきそうですが、安心して下さい。
もとから米軍は日本なんて守る気はありません。
在日米軍の対ミサイル兵器は、アメリカ本土へ飛んでいくものと、
米軍基地と永田町と霞ヶ関に着弾するものだけしか
作動してくれないことになっています。
ですから、この際一番の荷物になっている献上金を半分にする。
これは必須策です。

          

そして二つ目は、これも大掛かりですが、
統一教会と創価学会の力を借りることですね。
無茶だと言うでしょうが、思い出してください。
日米型資本主義の大原則を。
「立場の弱いやつから、どんな手段を持ってしても搾り取る」
でしたよね。
これを実践するだけです。
金銭面は別として、この国で今一番立場の弱いのは、
公明党を擁する創価学会と、
自民党の小泉、安倍、麻生の三強を擁すると言われる
統一教会です。
ばら撒き政策で、どれだけの国民が騙されるかわかりませんが、
この二つの団体は、現時点で相当な恨まれ役ですよね。
創価学会に至っては、身内に政教一致を主張され、
あまつさえ言論封殺について訴えられてしまう始末です。
政府の支持率は25%程度ですから、
経済界の固定表と宗教信者さん達の分を考慮すると、
実数値は相当低いことになります。
ですから、彼らからお金を徴収すればいいのです。
方法は何だっていいでしょう。
もともと政教一致の禁止というのは破っているのですから、
黒い犯人に対して、どういう罰則を加えるかを考えれば良いんです。
中小企業増税や、外資優遇制度、派遣法緩和など、
弱い立場の人を搾り取る法案は一瞬で作り上げて強行採決する
のですから、是非ともその手腕をここで発揮して欲しいものです。
二つの宗教の金庫に眠るお金は、東京都の年間予算よりも
上だとも言われています。
是非とも根こぞぎ取り上げて、国民の為に使ってもらいましょう。

         

いかがでしょうか。
勿論、この二つの解決法を実践するには、
アメリカからの恩恵を受けている自民党も、
学会を所有する公明党も、与党にいる状態では出来ません。
ですが、もしこれを実行したら、簡単に解決出来るんだよ
というお話です。
大学のスーパーコンピューターでも、アメリカの超エリート校を
卒業した方でもわからない答えも、
支配の常識を覆してしまえば、そう困難なことではないという話です。
為になりましたでしょうか。

         

上記の二つの解決策ですが、
勿論、私にも非現実的なことだというのは分かっています。
突っ込んだ知識は多少使っていますが、発想自体は子供のような
ものですし、現実でこんなことを言う政治家がいれば、
ものの数週間でこの世から消えてなくなるでしょう。

         

ですが・・・です。
解決策があるにも関わらず、諦めてしまっている大多数の人よりは、
まだいいと思いませんか。
自公による支配社会に殺されかけていて、
働いている仲間の半分が生きるか死ぬかの生活を日々送っている。
そんな状況にも関わらず、その政府による階層社会を容認して、
どっかの新聞がしつこく書いている
自民党に任せておけば大丈夫だとか、
誰かさん達が流している
誰がやっても政治は同じ
なんて大嘘を真に受けて、アスファルトに這いつくばって、
自分より下の人間を見つけて罵倒したり、騙して金を奪い取ったり
しているよりは、遥かに今日の子供じみた発想の方が建設的です。
違いますか。

          

こんな状況で、まだ立ち上がらないのは日本人くらいです。
もしも欧米の先進国が同じ状況に立たされれば、
間違いなく政府の責任を問いますし、昨年明らかになった
国民の税金を私物化していた件についても、きっちり責任を
取らせているでしょう。
少なくとも、期限がとっくに過ぎているのに、
順番にやる、全部が解決できるとは限らないなんてふざけた台詞を、
どっかの大臣に口にさせるようなヘマは許さないでしょう。
解決の糸口が上記に挙げた方法しかないのであれば、
その為に全力を尽くす。それも真顔で。
これが有権者に認められた権利であって、
それを主張してやらせれば良いんですよ、政治家に。

          

アメリカを見てください。
創価学会なんて目じゃないほど強大な悪の組織だった
ロックフェラーをバックボーンとしたブッシュ政権だって、
あの国の国民はぶっ倒してしまいそうな勢いじゃないですか。
この意味がわかりますか。

         

つまり、

         

あなたの一票は世界で一番強い

       

ということです。

                

そんな素敵な力を、放棄するのは、格好悪すぎますよ。

             


キャノン 期間工への休業手当て

赤旗によると、キャノンが期間工(いわゆるインスタント工員ね)に

対して、夏季保障を2~4万払うことを決めたらしい。

期間工ってのは自給で働いていて、それも人間が生きるうえでの

ギリギリのラインってのが大体の相場だ。

(自動車メーカーでも話題になってるだろう?)

だから、夏期休暇の間は仕事が途切れ、その間収入がなくなる

状態になる訳だ。

だからキャノンは保障手当てとして最大四万を支給することにした

らしい。立派な決断だ。

          

だがちょっと検索すると、残念ながら自主的な取り組みではなかっ

た。トヨタと並び、奴隷社会日本の生みの親と言われるキャノンが、

自発的にこれをやっていたら、もっと賞賛したのにな。

       

掛け合ったのは共産党の志位氏で、期間工の意見を汲み取って

キャノンに交渉。これが見事実現されたってわけだ。

どういう交渉をしたかはわからないが、成果を手に入れたのは

凄いよ。形に残らないことばかりやってるのが永田町だと思ってい

る国民の大多数は、びっくりするんじゃないか。

         

もうひとつ関心したのが、今回の志位のフットワークの軽さだ。

あの委員長は、6月にキャノンの工場を視察して、恐らく期間工

の実態を知ったと考えられる。

それからわずか二ヶ月で、夏期休暇保障を認めさせている。

このスピードは嫌味なしに凄いよ。いや、本当に。

            

          

年金問題以降の共産党には目を見張るものがある。

「自民党の政治と金問題を表に出したのも、

社保庁の実態を議事堂にぶちまけたのも、

選挙のため。有権者へのアピール。心根は別にあるだろう」

そんな声もちらほら出そうだが、いいんじゃないかそれで。

何度も言っているが、国民は政治家をどこまでも利用すれば

いい。やつらからどれだけの労力と稼動を搾り取れるかを

考えればいいのさ。

だって日常的に、この国の国民は搾り取られているんだから。

    

思惑はどうだっていい。

選挙の為のアピールに、大々的な法案をちらつかせて、

選挙が終わったら無かったことにして、文句を言えば、

「我々は国民から支持された政党だ。我々に意見するやつは

国民の敵だ」

と言うのが得意などっかの政党よりは、遥かに良いんじゃないか。

あんたもそう思うだろう。

            

共産党が党員を急激に伸ばしているなんてニュースもあったが、

時代の流れってのもそうかもしれないが(国が逼迫すると、人々の

思想は共産主義に傾くってやる)、それよりも、シンプルに

ここ数年の共産党の行動を評価しているんじゃないのか。

おれは別にどこの党にも肩入れする気はないが、

純粋に今一番国民の為に動いているのは共産党だと思うぜ。

            

               

折角の褒めるコラムだから、何度も書いておこう。

期間工へ保障を決めたキャノンは偉い。

これで十分だとは到底言えないが、非正規雇用者への

建設的な対応は良いことだ。

これを前例に、他の企業もどんどんやってくれ。

労働者の三分の一がワーキングプアなんて終わってる国で、

明るいニュースを流してみろよ。

おれは全力で褒めて、内容によっては取材してレポートにして

もいいと思ってる。勿論、社名を実名にしてね。

   

それと、自分でHPやブログを持っている読者へ。

こういうニュースはなるべく取り上げてやってくれ。

残念ながら、マスコミは派遣業界の広告費という麻薬中毒の

奴隷と化していて、こういうニュースは流せない。

だけど、こういうニュースが個人の情報網で大きく取り上げられると

なれば、色んな会社がうちもやろうと考えるだろうし、

逆に対応しない会社は批判を浴びることになる。

きれい事かもしれないが、そういう状況を作っていくことが、

最低の世界をぶち壊す突破口になったりするんだ。

               


2008-08-24

イチオクエンDEシジリツヲ

自民党の選挙と利権の為のばらまき政策第一弾。

      

ネットカフェ難民に生活費。月15万融資へ

          

厚生労働省は23日、「ネットカフェ難民」の就労を支援するため、

公共職業訓練の受講を条件に、訓練中の住居・生活費として月

15万円を融資する制度を2009年度に創設する方針を固めた。

年収150万円以下の受講者は返済が免除されるため、実質的

には給付となる。09年度予算の概算要求に関連予算1億円を

盛り込む。

ネットカフェ難民は住居がなく、定職にも就けずにいることで、低

収入で不安定な生活を余儀なくされ、これが、就労を一層難しく

するという悪循環に陥りやすい。厚労省の昨年の調査では、全

国に約5400人いると推計されている。

         

新制度では、雇用・能力開発機構の「技能者育成資金」を活用し

職業訓練受講者に月15万円を貸し付ける。訓練は座学と企業

実習を組み合わせた「日本版デュアルシステム」と呼ばれるもの

で、期間は3~6か月。収入が得にくい訓練期間中に住居・生活

費を手当てすることで、受講を促し、訓練に専念してもらう狙いが

あり、厚労省では「住居と就労機会の両方を確保できる」と期待し

ている。訓練を修了し、かつ、年収が150万円以下であれば返済

は全額免除される。対象は、ネットカフェなどで寝泊まりしながら日

雇い派遣などで働く30歳代後半までの「住居喪失不安定就労者」

を想定しており、厚労省では年間数百人が利用すると見込んでい

る。(読売新聞より抜粋)

         

まず言っておかなきゃならないことは、自民党がどういう思惑だろ

うが、弱者に対して救いの形の法案が出たことには喜ぶべきだ。

その上ではじめて中身を吟味すればいい。

永田町は強者を優遇するルールばかりでひしめいている中、数少ない

恩恵は十二分に享受すればいい。

       

記事を読んでいるときに隣にいたやつは、

「ホームレスとか、普通に正社員やっててももっと給料の低い人ばかり」

と言っていたが、それはネットカフェ対策への不満じゃなく、別途救済

の手が差し伸べられないことに対して怒るべきなのさ。

ホームレスへの救済も、中小企業社員への救済も別途必要なのだ。

権力者の手のひらで、弱者同士つぶしあいをする世界は、いい加減

卒業しようぜ。

         

この国のピラミッドの頂点には、空前の好景気で溜め込んだ金が唸る

ほど有り余っているんだ。そいつは全ておれたちがいつの日か還元

されるという新聞の偽の水晶玉を信じ、たくさんの仲間の命と未来を

犠牲にして築いたものだ。

おれたちはそいつを政府や経団連から取り戻さなくちゃいけない。

約束のものを受け取るだけさ。そうだろう。

            

    >>>

          

ネットカフェ難民対策の中身を見てみようか。

月15万の給付を受けられるのは、‘住居喪失不安定就労者’。

つまり家がなく、正規の職についていないやつのこと。

条件は職業訓練所に通うことと、年収が150万以下であること。

勿論、通称ニート救済法案の例があるから、選挙が終わったら

急に条件が厳しくなる可能性だって十分あるが、とりあえずそれ

は置いておこう。

             

こんな緩い問題を、ここの読者に考えさせるのも気が引けるが、

心を無にして検証してみよう。

まずは年収が150万以下の労働者。

150とういう区切りで統計の針は動いていないから、正確な数値は

困難だが、2007年の労働白書から推計するに、およそ600万人

くらいなはずだ。

それから住所不定の人間の方。

政府の5400人なんて数値はでたらめだ。

ネットカフェに常時泊まっているやつはそんなものかもしれないが、

流動的に公園や道端、住み込み式の期間工などを流離うやつらも

たくさんいる。少なく見積もって倍は見ておく必要があると思うぜ。

      

まずは確定しているネットカフェ難民で計算しよう。

15万×6(半年周期ト)=90万 ※一人あたり 

90万×10000人(アバウトだが)=90億

全員が受講するかどうか、それと年齢的な問題で、

この通りにはいかないだろうが、それでも一億なんて予算は、

まるで足りないし、選挙の為の体裁だけで、本当に救済する気なん

てゼロだってことがわかる。

         

これだけじゃない。

この法案が出来た暁に想定されることがあるはずだ。

職業訓練が受けられて且つ15万の支給がされる。余った時間に

不定期労働はしてもいいんだったら、

今いる自分の環境と見比べて、新制度の生活を選ぶやつも

たくさん出てくるだろう。

毎日十数時間の労働を強いられて、残業代と満足な休日も与えられず、

手取りが15万を切っているなんてのは、現代日本では珍しい話じゃない。

六百万人のうちの1%が詰め掛けたとしても、六万人。

となればコストは一気に540億に跳ね上がる。

十分想定出来る範囲内じゃないのか。

民間企業ならここまでくらいは当然考えるぜ。

             

    >>>

            

弱者に少しでも有利な法案は、いつもはでたらめな時間をかけて審議

して結局決まらない癖に、

選挙前になるととてつもない速さを持って原案を作り、連動したように

特定新聞二誌が速報を打つ。

「私たち政府、経済界はネットカフェ難民を見捨てたりしませんよ」

そうアピールしたいんだってこと。そうだろう。

    

幸いなことにここは政党関係者も見ている。

だから是非とも怒りを感じて欲しい。

おれみたいな、あんたらの言葉を借りるならB層の、それも底辺の

人間に、せっかくの支持率回復キャンペーンを邪魔されたくないだ

ろう。

          

だったら口と体を合わせることだ。

15万の支援をして救済するなら、予算は最低でも400億必要だろう。

そんな馬鹿な金額をと言うかもしれないが、

第二いざなぎとやらであんたらが浮かれていた時代に、消えていった

光の数は、それだけの金を用意してもまだまだ足りないものだって

ことだ。あんたらにだって半分は責任があるのを忘れんなよ。

               

もういい加減悟ったらどうだ。

こんな目先の数字と偽りの笑みでもって解決できるレベルはとうに

過ぎているんだよ。

本当に国を救いたいなら、バックのカルト宗教やお抱えの大企業

に相当な痛みをこうむって貰う覚悟で臨む必要があるんだ。

十年弱続いた好景気中、国の為に大企業と資本家をいやって程

儲けさせた。それが正しいか間違いかじゃなく、自民党はそれを

正義だと判断したんだ。

だったら最後まで責任を取れよ。

このまま墜落してもおかしくない、戦後最悪の岐路にこの国は今

立たされている。

だったら溜め込んだ金を大企業から回収して、労働者の六割以上を

占める弱者の為に使えって話だ。

         

やつらはまだ、国民が内包している政府への怒りを

少しもわかっていないのだ。

「ネットカフェ難民対策にイチオクエン使いますよ」

これでまた騙せると本気で考えているってこと。

この国では、弱者の命は世界一軽い。

               

   >>>

             

今回はあえて別の案は言わなかった。

例えば、金をやるのでなく、

「正社員率を九割以下にしたら百億の罰金を課す」

「難民に国が住居を貸し付け、それを管理する法人を作る」

でかなりの部分が解決するんだろうが、

そんな非現実的なことを今言っても仕方ないしね。

派遣業界は政府の大事な資金源だし、もはや一心同体。

新法人設立となれば役人の仕事。社会保険庁をクビになるやつらの

為の天下り先の策定に、霞ヶ関はそれどころじゃないから。

「年収は一千万で我慢するよ」

「ある程度権限のあるポストじゃないと」

「派遣社員を面接できるポジションがいい」

どの口が言うのかとも思うし、どうしてメディアが報じないのかという

怒りもあるが、それも選挙の結果次第では、やつらに責任を取らせる

ことだって出来る。

社保庁には最後までやらせると言っている政党もあるんだから。

舛添と自民党が必死になって庇い、建前上クビにして、その後最高の

ポジションを用意するなんて愚行も、選挙次第でどうにでもなるのさ。

          

          

どうやら今年の秋は、思ったより早く顔を出しそうだ。

生き急いだ08夏は、短期決戦で去っていき、体をひんやりと包む

秋の雲を手を繋いで引っ張り出してきた。

      

沈みかけの極東の島国は、次の季節が待ち遠しいのかもしれない。

            


2008-08-20

KAMIKUZUボディブロー

優先課題は大型補正予算。

永田町の自公関係者は、口を開けばこの言葉だ。

「どうしてですか」

余計なことは不要。

表も裏も織り込んだシンプルなクエッションこそ意味がある。

すると決まってこの返答だ。

「先行き不透明の中、経済対策が最優先されるでしょう。
解決手段は考え付いても、お金がないから出来ないというのでは
国民に申し訳ない」

だそうだ。

国民に申し訳ない。

そんな気持ちが本当に存在しているなら、

政府は民法番組を一ヶ月間買い取って、

ひたすら全員で土下座する必要があるんじゃないのか。

なんてことは、気弱な三流人間のおれが言えるわけは無い。

笑って一山いくらの薄っぺらな笑みを浮かべるだけだ。

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それにしても、どうして補正予算に拘ると思うかな。

・・・すまん。基本的な質問だったか。

そう言うあんたには、今回は特段目新しい情報を

提供できそうもないから、次の空間へジャンプしてくれ。

強烈に進化と退化を繰り返す電子のアルゴリズムは、

いつだってあんたの訪問を待ちわびている扉を、

無数に用意しているのだから。 

で、補正予算の話だ。

「補正」と言うと聞こえはいいが、日本の場合は

予算の半分近くは借金で出来ている。

つまり政府の人間が高級料亭や密室で、

いくら欲しいですねってな具合に予算を増やすことを決めるのは、

国民にとってはダイレクトに借金が増えているってこと。

それも借用書や保証人どころか、本人の同意さえ不要の

とんでもない悪質なフィナンスシステムでね。

何せひと家庭家庭あたりが抱える借金は二億だぜ。

現状じゃ、とても返せないだろう。

債務破綻も自己破産も許されない借金が二億。

これがわかってない世代が、

若者に金を使え、遊べ、車を買えというのだ。

でもおかしな話だよな。

世間じゃサラ金や年金還付詐欺は相当警戒されているが、

最も悪質な金融業者がスルーされている。

大事なものは、いつだって薄汚れきっても透明な大気に

溶け込む迷彩保護色をしているのかもしれない。

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悪い。大したことがないからさっさと結論を言おう。

自民党が必死になって補正予算を組む理由は一つ。

それは勿論、即席且つ限りなく

アバウトな経済政策とやらの為ではなく、

来年夏までに迎える覇権争いの為だ。

今の膠着状態のまま選挙に突入すれば、

求心力と国民の信用を残らず失った自民党に勝機は無い。

それは誰もが認めることだろう。

だけど、あくまでそいつは票計算上の話。

この国の民主主義は、正義だけで出来ているわけではない。

当然国民の意思以上に力を持つモノがある。

ー言わずもがな、そいつは金だ。

面倒だからいちいち言わないが、選挙の半分は金が要因だ。

(ここは建前抜きの灰色のコラム。公職選挙法だとか倫理だとかを

いいたいやつは他所で宜しく) 

そして一番大きな金を動かせるのが、

統一教会、創価学会というこの国を実質上支配する二大宗教と、

経団連をはじめとする各種経済団体が母体を支える

自公、つまり日本政府な訳だ。

ところがその圧倒的な資金力を持ってしても、

今度の選挙は不安ー。

これが自民党、公明党関係者の本音だな。

国民が「気づいて」、「反発」してくるようになった。

昨年の夏の参院選を機に変化した有権者の、

たったそれだけの行動が、政府には脅威なのだ。

じゃぁ、どうするか。

残念ながらこの国の行政システムに「自浄」の文字は無い。 

『今のままで求心力が無いなら、金で票を買おう』

60年間の支配を続けてきた自民党王朝の、

揺るがぬ方程式がそこにある。 

   >>>

もう皆まで言う必要は無いよな。

年金問題でわかった通り、

国庫、特定財源、一般財源、

呼び名は変われど究極は政府の財布だ。

やつらはそこから金を調達し、

選挙を見据えて金をばら撒きたいってこと。

金の行き先は、大手ゼネコン、大企業、金融外資、特殊法人…。

あんたが思いつくものを好きに当てはめればいい。

ここの読者なら、大幅なミスチョイスはしないだろう。

カラクリが理解出来たら、その先を見るのがここのルールだ。

予算に大幅に余分な大金をぶら下げて、

そいつを経済界にぶち込むと、

たちまち自公への票に早変わり。

小さなガキも笑えないマジックだが、肝心なのはその種だ。

見落としちゃいけない。

そのタネ銭である補正予算は、あんたやおれが新たに背負う

借金なんだぜ。

読者の中には、当然、一家四人の家族の大黒柱もいるだろう。 

プライベートは別に、あんたが国から背負わされている借金は二億円。

そして今回加えて、我らが君主、自民党様と公明党様の為に、

新たな重りを載せていただけるってわけ。

たとえ投票に足を運ばない人でも、政府に協力が出来るという、

悪徳ねずみ講も真っ青の芋づる式。

そして勘違いしちゃいけないのは、

決して日本と言う国が金に困っているわけじゃないってこと。

支配者達が十分な利益を確保した後、残ったゴミカスを国民に

分配しようとするから、頭をどうひねっても足らなくなる。

その構図はガソリン問題で十分わかっただろう。

足元を見るといい。

生命のエキスを搾り取られたあんたの足は、

道路族の権力が具現化したアスファルトに、

今にも飲み込まれそうだろう。

でも苦しいからって、倒れちゃいけない。

あんたがくたばったところで、喜ぶのは、

「解釈の違い」で野宿者やワーキングプアを減らして

得意顔になっている連中だけなんだから。

それよりも、払う必要のない借金なんて、

さっさと蹴飛ばして、本来払わなくちゃいけないやつらに

丸ごと押し付けてやればいい。

次の選挙で、あんたがその願いを込めて紙切れ一枚放るだけで、

そいつが可能になるのだ。

一枚なら紙くずだろうが、数千万枚集まれば、

それは民意と呼ばれる拳になる。

十年続いた好景気にも関わらず、

国民に還元させず、雲の上の世界だけで分け合ってきたせいで、

やつらの腹は随分ご立派なものになっちまった。

最低に汚く弱い紙くずのボディーブローで、

たっぷりと吐き出させてやらなくちゃならない。

やつらが吐き出した私欲と黒い金は、

地べたにつく頃には、全く別なものに変わっている。

それは今、この国の国民の大多数が見れていないもの。

‘未来’さ。

一発のボディをお見舞いするだけで未来が手に入る。

最低自給の700円には届かないが、悪くない仕事だろう。

            

            


2008-08-18

ノンレギュラーズワーカーの戦い

      

この国で、十人の労働者が一列に並べば、

一人は億をゆうに超える富と地位を持っていて、

二人は一等地で裕福な暮らしをし、

二人はスタグフレーションを何とか生き延び、

そして残りの四人は、

いつどの時も死と隣り合わせの、未来の無い生活を送っている。

ガソリンどうこう以前に、とっくに瀕死のピンチなのだ。

         

毎日降ってくるかわからないその日暮らしの単純労働に汗したり、

カメラよりも安易に使い捨て出来るインスタントワーカーだったり、

黒い世界に足を突っ込んでみたり。

内容は変われど、やつらのライフサイクルは最悪だ。

          

いつまで住めるか不安になりながら安アパートに眠りにつく。

ファミレスやネットカフェに泊まり続ける。

野宿者と同じダンボールのベッドにぶっ倒れる。

やつらに安らかな夜が訪れることはない。

日本の為に働くやつの四割が、絶望と光のない空間で、

ただただ死を待っている。

これがこの国の実態だ。

         

やつらは過去につくられた犠牲者だ。

バブル崩壊後、自民党は雇用の拡大、大企業の繁栄を目的に、

やつらを作り出した。

キセイカンワ、ガイシヨビコミ、ジンケンヒサクゲン、セイカシュギ。

ラベルのネーミングはそんな類。

そして政府のお望み通り、一部のやつらが全てを独占し、

残りの大多数の奴隷が一生を使って貢ぎ続ける、

うつくしい世界が出来上がったわけだ。

ウィナーテイクオール。ルーザーミスオール。

横文字にしたって、その残酷さはちっとも変わらないよな。

資本主義の原則は、いつからオールの中に、

人の命までおまけしてやるようになったのだろうか。

    

     >>>

         

新政府の行政方針を見ただろうか。

五つの骨組みのうちの一つ目に、

「ワーキングプア、非正規雇用の改善」ってのがあった。

これを受けて自民党関係者は、

我々は彼らを見捨てたりはしないと言っている。

そしておれの周りにも、それを受けて、

ほのかな期待をしている若者が少しばかりいるんだ。

メールにも、政府の対策に期待をしたいなんてのもあった。

            

悪いが暴言を吐くよ。

あんたらはどこまでお人好しなんだ。よく思い出してくれよ。 

政府が認めたのは最近だが、

見捨てられた世代の問題がこの国の中心にいたのは

ずっと以前からだ。

そして小泉政権の時。この国の超格差社会の基礎を

作り上げた当時のカリスマは、あんたらに何と約束したよ。

選挙前、「就労支援法案」とやらをチラつかせただろう。

      

「痛みを伴う弱者を見捨てず、彼らの安定した暮らしを

国を挙げて支援します」

      

そう言って票を集めたんだ。

ところが選挙が終わった後、この約束は守られたかい。

覚えていないなら、その後のことはおれがレクチャーしよう。

答えは当然NOさ。

      

就業支援とやらは何一つ着手せず、

逆にでたらめな献金を保障する派遣業界を守り、

業界を、偽装・多重・架空なんでもありの金儲けの狩場にした。

狩られるのは弱者の命。

小さなろうそくのともし火が一つ消えるごとに、

戦後最長の好景気は、一握りの支配者達に

持ちきれないほどの富をもたらしたんだ。

当然国民は反発したが、その時の政府の見解はこうだ。

      

「ニートが皆働きたがっているとは限らない。

自ら選んで派遣社員をやっている人もいる」

       

これは未だにやつらが謳い文句にしているだろう。

そして最後に、奴らは最もやってはいけない手段に出た。

切り捨てられた人々を’いないこと’にしたんだ。

政府にとって都合の悪いプアワーカー達を、

救うことから消すことに大きく方針転換する。

ワーキングプアの定義は35歳まで。 

ネットカフェ難民は流動的だから数値に出来ない。

雇用の改善策なきまま、日雇い派遣廃止を進行。

この世界から、どれだけの人間が消えてなくなるのか。

あんたにだって想像つくだろう。

もう声も出ないほど搾り取った後は、掃いて捨てるまで。

これは遠い異国の話じゃない。

現実におれたちの目の前で起きていることだ。

       

   >>>

      

それでもまた、政府の弱者救済とやらを信じて、

無償の協力をするのかい。

何度騙されても、信じることが愛かもしれないが、

何故そこまで自民党を愛せるのか、おれには不思議だよ。

断言してもいい。

選挙が終わって、あんたのおかげで自民党がまた勝てば、

彼らは再び約束を根底からひっくり返すよ。

氷河期問題だけじゃない。

年金問題、ガソリン税、三位一体。

おれたちが政府に裏切られたのは、一度や二度じゃない。

その度に憤慨し、数週間経てば忘れちまってまた信じる。

幻の愛の味は中毒性を伴うようだ。

      

   >>>

      

ありがたいことに、おれのコラムを読んでくれている

人の中にはアイスエイジ達もたくさんいるんだ。

中には有料マガジンを購読してくれているやつも。

どんな読者だって、感謝の対象に決まっているけど、

固定住居が無かったり、毎日朝から深夜まで働いて

年収200万なんて生活の中で、おれのコラムだけは欠かさず

読んでくれている人らには、頭が上がらないよ。

      

だってそうだろう。

おれは何だかんだで結構な数の人間を取材して、

その都度ドキュメント方式でレポートを書いてきた。

今だって毎週そのマガジンを書いているしね。

その経験上だが、人間ってのはそこまで切羽詰った

状況になると、まず何を捨てると思う。

答えは嗜好品でもブランド物でも性欲でもなく、希望だ。

アスファルトに這いつくばって生きるには、

あまりに重くて邪魔な一品だから。

手っ取り早く身軽になって、色の無い道を歩いた方が、

ずっと気持ちが楽なんだろう。

      

そんなやつが大半を占める中、

なんとか背中の乗った希望を捨てずに

匍匐前進をするやつらがいる。

そいつらは本当に最高さ。

グルジアで殺し合いするやつらも、

世界を牛耳るホワイトハウスも、

永田町も霞ヶ関も、

誰一人彼ら彼女らの希望を汚す権利など無い。

存分に自由を求めて戦うがいいさ。 

         

戦い方はもうわかっているはず。

民主主義で最も尊く、速く、強い手段さ。

          

勝ち目が無いなんて大きな間違いだ。

よく考えてみるといい。

ついこの間終わった支配者の為のロング好景気が、

この国を明と暗を伴って駆け巡っている間、

背中にアイスエイジのラベルを張られたやつの数は、

少なく見積もって三千万だ。

      

この数の意味することがわかるだろうか。

大企業とゼネコン、それに創価学会が加わった

政府の絶対固定票は二千万。

そしてその他の党は、まだ大きな塊の民意など持ち合わ

せちゃいない(そもそも自由民主主義で、絶対固定票なん

てものがあること自体、おかしなことなんだけどな)。

好調の民主だって、弱い労働者の民意の受け皿になっている

に過ぎない。

      

つまり、三千万と言う氷の票は、

この国をどうにでも動かせるってことさ。

「次の選挙までに具体的な、ワーキングプア対策をした

党に入れる」

とういう空気にすることだって可能なんだ。

今まで国民を騙し倒した自民党が信用ならないなら、

口だけでなく、実際に何千万人をどこに就職させて、

残りをどういう形で国が支援するのか。

支援の形は金なのか、政策なのか、優遇なのか。

国民にわかりやすい形で明示しろと言ってもいい。

それだけの権利があんたにはあるんだぜ。

国民がそこまで主張するかしないかが、

今の欧州と日米の歴然たる「生き易さ」の差なんだしね。

       

国の空気を180度変える力を持ちながら、

「弱者が政治に参加したって変わらない」

なんて特定の新聞の嘘に惑わされて、

最後の光まで放棄するのかい。

チャンスはもうないかもしれないんだぜ。

      

>>>

       

あんたの背中には、今尚絶対零度のシールが

ついているだろうか。

もしもそうだとしても、それはどれだけあんたがもがこうが、

絶対にはがれないような代物じゃない。

      

建前だとしても、あんたらはバブル崩壊後の

日本を救うために犠牲になった連中なんだ。

靖国に眠る英霊と、あんたらとは何ら隔たりもないのさ。

「日本を救った英雄に、いつまで私欲臭いラベルを

張っておくつもりだよ」

そう言いながら、あんたは熱くてとろけそうなほどの魂を

こめた一票を放ればいい。

どんだけ氷河期と呼ばれようが、

あんたの心は、いつだって熱い血流を動脈が送り出していて、

胸に手を当てれば、最初の鼓動が聞こえてくるはずだ。

時代と政府は、皆殺しの生存率を用意した。

それでも、心までは凍っちゃいないだろう。

それを見せてやるといい。

何年も生活を犠牲にして、悪徳派遣会社をひとつぶっ潰すの

も拍手に値するが、根本的な解決には程遠かったはずだ。

だったら、たった一度で済む選挙に、かけてみないか。

         

スコールと真夏日のコラボレーションの毎日で、

天井知らずの不快指数の中、

あんたが立ちすくむコールタールの砂漠だって、

たった一票放るだけで、まるで別世界のように変化するんだ。

嘘じゃない。

それは去年の夏の参院選を共にした、

ここの読者が一度体験済みなはず。

きっとあんたにも消えかけた未来の欠片を、保障してくれるに

違いないさ。

            

                   


2008-08-17

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