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2008-09-22

閣下の憂鬱

自民党の総選挙を乗り切るカードは麻生に。

蓋を開けてみれば、麻生以外は支持議員以外は

誰も入れていないと言う完璧なまでの出来レースだった。

更に小池を除いては全員閣僚入り。

つまり、この総裁選は、麻生内閣の早期お披露目前座

だったってことだ。

      

福田が任期中にも関わらず逃亡していたおかげで、

アメリカで経済が弾けたことになんの対策もしていない

先進国唯一の国になったが、

その辺は全く報道されない。お見事。

      

おかげで日本国民はサブプライムの爆弾だって、

遥か離れた太平洋の向こう側だけの出来事だと思って

るし、今週から常駐する企業の人間も、

「買戻しで株価が上がって、ひとまず安心」

なんて真顔で言いやがる。

大不況の門が、数ヶ月先まで迫っているってのにな。

         

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ただ、麻生の圧倒的勝利ではあるが、

今までの彼の感覚とちょっと違う点がある。

360票。

麻生が取った圧倒的な票にそれが現れているんだ。

      

各派閥の票を除いた全てが麻生に集まった。

実質的には票は全く割れず、自民党の総意として

彼が選出された。

これが意味することは実に大きい。

つまり、麻生は自分の思い通りにやるためには、

何としても総選挙を勝たなければならないってことだ。

小泉の時と違い、町村派さえも麻生にまとめている。

小池以外の候補者も内閣内定ありきの出馬。

つまり、麻生の票は実質479票だったってこと。

      

自民党は総選挙のために麻生を選び、

麻生は唯一のチャンスをピンチによって得た。

故に、彼にとって本当の意味で‘総理’となれるのは、

総選挙に勝ってからだろう。

それを裏付けるように、彼は就任後のインタビューで、

あれだけ言ってきた海上給油延長法案について、

回答を避けた。

国民にマイナスになることは選挙が終わってから

好きなだけ言えばいい。

メディアが「国民目線」とひらすら持ち上げる総理も、

結局今までの連中とやることは変わらないわけだ。

         

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メディアの反応を注目していた。テレビを四台並べて、

リモコンで忙しくチェンジしながら、各局の麻生に対す

る反応を比べてみた。

       

NHK

淡々と。総裁選で経済対策が遅れたことに含みをも

たせた。

   

日本テレビ

神様麻生様。当然か。

ベランメェ口調で国民に大人気。国民目線で政治を

考えてくれる人だと、特集を組んで報道。

   

TBS

様子見と感じた。視聴率が取れるか否かを見計らっ

ている感じ。内容は使いまわしと当たりさわりのない

ことばかりだったが、ブロードキャスター最終回で、

キャスター陣が国民に向けて、もっとちゃんとした目で

自民党を見ろという暗示をしていたらしい。そりゃ打ち

切りになる。

      

フジサンケイ

ここのところの産経は求心力を落としている自民党に

苦言を呈するシーンが多いが、麻生就任についても、

冷ややか。

「自民党だけが盛り上がっていたが、国民は極めて

冷めている」

「結局、消費税は?給油は?」

      

テレビ朝日 

どちらでもない。淡々と。報道ステーションを見てみた

いが、時間がないので、誰か見れる人がいたらまとめ

よろしく。

            

こんな感じだろうか。

読売が自民党を持ち上げるのは当然だが、注目はフジ。

サンケイグループは消費税アップと給油延長、うまくいけ

ば核保有して欲しいのだろうが、自民党の影響力低下に

苛立っているのが伝わってくる。

経済界と政府の距離感がわかるいい事例だ。

         

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当分は海上給油についてばかりが論点になるだろう。

麻生が取ると予想される戦術は二つだろう。

ひとつは、今までのあらゆる選挙と一緒で、

具体的な名言は避けて、選挙に勝ったらどんどん強硬

採決していく。国民は文句を言えば、

「我々を選んだのは国民だ」

「民意は我々に改革をしろと言っている」

と言うだけ。

    

もうひとつは、前回よりも海上給油についての詳細が

出回らないことから、影響を最小限に留めて、可決し

てしまうって方法。

勿論、後者の方が、政府はアメリカからより多くの褒

美をもらえるからね。

          

経済対策については、各国が大騒ぎする中、

日本はドルを救うために動くのだろうが、

命令が出るまでは、

「経済対策を進めます」

とでも言って、実際は何もしない期間が続くだろう。

指揮命令権の問題もあるが、能力の問題としても

こうなるのだ。

         

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とりあえず今はこんなところかな。

やたら時間がかかったが、結局福田辞任から英雄

麻生の登場という自民党の紙芝居を見せられただけで、

状況は何も変わっていない。

支配層が独裁を続けるのか、はたまた初めて労働者側

から正式政権が生まれるのか。

決着は、大不況の扉を開ける直前に着くだろう。

楽しみだ。

            

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