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2008-09-18

歴史のゲートウェイ こちら側

ガキのころの歴史の教科書ってまだあるかい。

おれの世代だと、オレンジの小さな格子模様に、

歴史(上)みたいに書かれたロゴがテクスチャされた

やつ。あんたのはどう。

    

巻頭を開くと、人類が生物界のサバイバルを制し、

そこから資源と土地と金をめぐってひたすらに殺し合い

をした経歴が、たったの見開き一枚に収められている。

この世で一番重い紙さ。

         

そんな年表に、色分けしたカテゴリーが存在しただろう。

過去の時間を勝手にぶった切って、

そこに巨大な仕切りを置く。

右側が戦国時代。左側が安土桃山時代なんて具合に。

受験生に取っては何よりも大事な分岐点だが、

当然ながら、当時そこで暮らしていたやつは、

まさかそのタイミングで次の時代へ突入したなんて

思っちゃいないし、戦国なんてネーミングも実に馬鹿馬鹿

しい限りだろう。

この世から殺戮が消えた日なんてないんだからな。

         

その分岐点。

まさしくそれがまもなく訪れようとしているってことが

今回どうしても書きたかったことだ。

       

昨日配信したメールマガジンは、リーマンが潰れたこと

に端を発して、その背景のアメリカの力と世界のバラン

スまで触れた。

破綻を受けてすぐに書いた記事だ。

勿論、無数にあるメディアが、最低限の基本的なことは

報道してくれるのを見越してね。

ところが、そいつはおれの大幅な買いかぶりだった

みたいだ。

   

サブプライムの余波は収縮するなんて提灯記事を発

信し続けていた経済紙も、ちょっと前まで景気は徐々に

改善なんて根拠のない情報を刷り込んでいた有名新聞

も、今回のリーマンブラザーズの破綻で、ようやく現実

に引き戻されて、国民に正確に事実を報道すると思っ

ていたんだ。

         

しかし、日本は、一番やってはいけないことをやって

しまった。荒れ狂うビッグウェーブの映像を見ながら、

怒るでも驚愕するでもなく、ただただ指をくわえて眺めて

しまったのだ。

おまえらが散々大好きだと絶賛してきた自由資本主義

という弱肉強食の、最も象徴的な事態を前にして、

足を震えさせて、何一つ核心を探ることをしなかった。

これには呆れるばかりだ。

何を考えているんだよ、この国は。

価値観の根底が覆ろうって時にまで、弱者のことはどう

でもいいってことかと、ショックで目の前が暗くなったぜ。

          

ここの読者の反応は早く、報道を受けてすぐに、

経済の変革が来ましたねとコメントしたやつが何人も

いた。それには少しほっとしたが、それでも今のメディア

の報道では、十分じゃないのは確かだろう。

       

ちょっと長い話になりそうだが、

聞いておいて絶対に損はないはず。

少しだけ耳をかしてくれ。

ホワイトハウスの悲鳴は、あらゆる摂理を超越して、

飽和と迷走を続ける青い星に、新たな歴史をわける

プレートを打ち込んだのだ。

         

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馴染みの読者から、次のような文章が送られてきた。

ラビ・バトラって博士の予言ね。

聞いたことはあるけど、勉強不足でおれは読んでなかった。

信じる必要はないから、シンプルに意見として咀嚼して

くれればいい。

            

「どんなに遅くとも2000年までに共産主義は断末魔の

苦しい革命を経て崩壊し、2010年までに資本主義は

崩壊する。

私のこの予測は『経済60年周期説』に基づくものであ

る。貧富の格差が拡大する社会はまともではない。

資本主義は美味しい果実を食べ過ぎたのである。」

      

「世界同時大恐慌はアメリカ住宅バブル・原油バブル

の2つの投機バブルのW崩壊から始まるだろう。NYダ

ウは大暴落するだろう。搾取的資本主義は花火のよ

うに爆発する。それにより『貨幣による支配』は終了す

る。」

         

「わが恩師サーカー曰く、資本主義は『爆竹が弾ける

ようにして』崩壊する。世界同時大恐慌の発生による

『搾取的』資本主義の崩壊と共に、『貨幣による支配』

は終了するだろう。」

             

まだたくさんあったんだけど、とりあえず興味深いところを

抜粋した。

2000年までの共産主義の崩壊。

これはずばり当たっている。

アメリカが住宅と原油によって恐慌を巻き起こして、破滅

の道を歩んでいるのもドンピシャだ。

資本主義というのも、ここでは「新自由資本主義」、つまり

弱者を搾取して、一握りの強者が利益を独占する日米型

資本主義のことを指していて(Tさん補足ありがとう)、

そいつが再来年までに爆竹みたいにはじけ飛ぶのは

絶対と言えるだろう。いや、もう飛んでいるとも言える。

日本で自民党が求心力を失っているのも、その証だ。

自民党の独裁政権は、ちょうど60年。

不思議な一致だろう。

このバトラって人の言うことは、全部当たっていたとジャ

ッジ出来る。

      

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わざわざ予言を書いたのは、別に深い意味はない。

何度も書いているけど、おれは予言者じゃないから、

大して知りもしないこのバトラさんを賞賛するでも非難

するわけでもない。

ただ、事態の重さを手っ取り早く知ってもらうのに、一

番いい資料だと思ったからだ。

      

と言うのも、実はこの人の予言とやら、

おれが察するに予言でもなんでもなく、客観的事実に

基づいた、確実に想定できることを、あたかも予言の

ように言っている節がある。

例えば共産主義が廃れるのも、資本主義がアメリカ

の経済破綻をきっかけに終焉を迎えるのも、実は確

実に起こることだ。

勿論、それを洞察する力と、時間軸まで近似値を出す

ことには恐れ入るけどね。

    

つまり、こういうことだ。

身近な例で言うと、おれは一昨年タミフルについて書い

た。子供がタミフルのせいで異常行動を取るなんてニュ

ースが意図的に複数の大手マスコミから流された時。

覚えているかな。

あの時におれは、タミフルには別に異常成分はない。

タミフルがあっては困る連中による情報操作だと書いて、

更にはこんなものはすぐに収まって、国の指定薬の座

にタミフルはすっぽり収まるとまで言い切っちまった。

おかげでえらいバッシング(かわいく言うとね)されたが、

さぁ、蓋を開けた今、どうなってる。

         

インフルエンザの対処には、厚生省がタミフルの投与

を指定しているだろう。

この件や、公明党とKDDIの件、自公の内戦を書いた

ことで、未だにメールでは

「KENさんはどうなると予知しますか」

ってのが来るが、残念ながらこれは違うんだ。

予言でも予知でも、神でも悪魔でもない。

これは手元にあるデータと知識から、

高い確率でそうなるとわかることを書いているだけだ。

そして上のバトラって人も多分同じ。

アメリカで起きた住宅バブル破綻、原油バブル破綻は

必ず起きることで、それによって世界が新しい時代に

突入することも、絶対なのだ。

       

だが、リーマンの破綻を許してしまったことが、

アメリカの体力の底が近いことを証明していて、

それによってあらゆる市場、企業がドルへの信用を

でたらめなスピードで収縮させている。

スーパーギャンブラー自民党のおかげで、日本は

ドルに命までベットしていて、とっくに立つ力を失って

いるアメリカ経済を、「思いやり」によって必死に支え

てやっている。

起死回生で郵政まで差し出して、なんとかアメリカに

元気になってくださいと、毎日気にかけているのだ。

つまり、今回の世界大恐慌は、日本にとっても、

信じられないくらいの大ダメージを受ける波だってこ

とだ。アメリカとお手手を繋いだまま、過去になろうと

している新自由資本主義のピラミッドに埋まりながら、

深い太平洋に沈んでいくだけだ。

金と権力と宗教に洗脳されたジャンキーは、

母国を滅ぼしても、あの世に貨幣の山を持っていき

たいようだからな。

       

それを回避する手段を一刻も早く考えなくちゃいけな

いところで、国民に対しては遅まきながら、今月の

末までには資産の整理(つまり引き上げだな)をした

方がいいと言ってやるのが筋だが、それさえ出来て

いない。

世界経済の大変革よりも、自民と公明と経団連で

支配を続けることの方が大事らしく、総裁選のニュー

スばかりの毎日。

こんな国は先進国で間違いなく日本だけだ。

      

アメリカの次期大統領決定がおそらくトリガー。

それを機に、第一波、第二波なんて目じゃないくらい

の超絶のインフレが、今度は光の速さで地球を一周

するはずだ。

それは終わりでもあり、はじまりでもある。

ニューヨークの崩壊の音が東京に届くころには、

イラクで毎日人を殺している米軍の行為も、

アメリカにけん制を入れつつ動きを活発にする

ロシアも、不良債権が湧き出したEUも、

あらゆる市場の理の定義を変えるときがやってくる。

今回のリーマンの倒産は、そういう意味があるんだ。

               

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ちょっとややこしい話になってうざいだろうから、

初回はこの辺にしておこうか。

まとめを言うと、リーマンの倒産はアメリカの経済が

ギブアップをはじめて公式にしたってこと。

それを改めてわかった世界の市場は、大慌てだが、

日本はまだアメリカについて行くことしか考えていない。

もともとアメリカの命令に従うことしかしてこなかった

自民党は、新たな一手を考える力がなく、

おそらく

「経済対策を進めるだけ」

みたいなことを抜かすだろう。

たぶんそれしか今の日本には出来ない。

指をくわえ、沈没するタイタニックにくっついて、

涙を流しながらバンザイとでも言うのだろう。

マジで救われない。

メディアは当然それがわかっているはずだが、

「年次改革要望書の約束」・・・つまり報道規制が

邪魔をして、核心を報道できないのだ。

         

とりあえずここまでOKかな。

これが価値観の革命の‘こちら側’だ。

たぶん預言者の人には、また登場してもらうだろうが、

おれも負けじと偽予言をしておこうか。

「2020年までに、中東を中心とした第三次世界大戦

があるだろう」

    

これは偽予言。

つまり、客観的に見ると、このままだと絶対に起きてしま

う事態だってこと。

外れて欲しい推測だが、今のままの日米じゃ、絶対に無

理だ。

    

歴史のゲートウェイの上で  へ続く

       

      

■補足■

上の預言者の人は、鍵を握るのは日本だと予言してい

るそうですが、解釈の話になってしまいますが、私の推

察も、考え方によっては当てはまるかもしれません。

サブプライムによる恐慌の年数は私は五年くらいだと

思っていますが、経済誌などではもっと長い予測になっ

ていますね。

平均して7年くらいでしょうか。

いずれいせよ、その恐慌が終わる鍵が日本にあって、

その向こう側に、今とは全く違う世界があるのは間違い

ないことです。

       

            

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