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2008-10-10

サムライリベンジ

「日本は失われた十年から復活した」

フランスのルモンドを発信源に、その言葉はすぐさま

極東の島国にも響いた。

サムライリベンジと名づけられたストーリーは、

日本の立ち回りを評価すると共に、

欧米の希望だとまで書かれるほど。

日本は失われた10年から復活した。巨大なバブル

崩壊からも立ち直ることができる証しであり、欧米

にも希望を抱かせる。世界でほぼ唯一『サブプラ

イムの毒』を味わわなかったのが日本の銀行だ。

どうするよ。べた褒めだな。

こんな記事に踊らされて、日本人が安堵するとでも

思ったんだろうか。

そして隠れ不良債権が山ほどあると言われている欧

米の投資家が、日本を目指すとでも? 

欧米にとってJAPANって国はひどく曖昧だ。

場所もなんとなく知っていて、どんな国かもぼんやりと

は聞いたことがあって、でも実際のところ詳しいことは

あまり知らない。

そんな場所をピンポイトで選んで、無根拠な安堵感を

植えつけたいのか、それとも記者さえもシンプルに日

本のことを詳しく知らなかったのか。

         

どちらかはわからないが、日本の現在のスタンスを

もろ手を挙げて褒めるなら、

超二極化社会とアメリカの半植民地。

この二点を考慮する必要があるってことを、

是非とも伝えたいね。

      

ルモンドはこうも書いている。

(アジアと言えば)中国に注目が行ってしまうが、

日本も侮れない。日本の復活など誰も気にしな

いと思うが、見習うべき部分もある

なんだ、おしい線までかすってるんじゃないか。

その通りさ。

世界第二位と言い続けているのは自民党と経団連

だけで、国民生活はとっくにランク外。

「そんな国がサブプライムの影響が少ないです」

と言ったところで、さほど気にされないし、

僅かな金持ちだけが資産を持っていますと言うの

は、旧体制の経済にいつまでもしがみつく支配者

がいて、同時に国民の政治参加意識が薄いです

と公言するようなもの。

どんなに今の構造を延命したって、

頭を撫でてくれるのはホワイトハウスだけだ。

            

         

超二極化社会とアメリカの半植民地の考察だったね。

まず前者。

野村がスタンダードチャーターズを抑えて、

リーマンのアジア、欧州を手中に収めたことだけを

取って、日本もなかなかのものだと褒めてくれているが、

こんなものは、誰も嬉しくない。

確かにリーマンの半分を買い取る体力が、

現時点であったことは凄いことだ。

だが、国民に比例した豊かさがあるわけじゃない。

一部のやつらに金が集中していて、

アジアトップの富裕層と、世界三十三位のその他

国民の生活が同居している物珍しい国なのだ。

しかも資源も観光も弱い島国なのにね。

    

後者は日本を語る上でもっと重要なことだ。

海外から見れば、日本とアメリカの関係は、

貿易上の円ドル相互と、日米同盟くらいのもんだ

ろうから仕方ないが、

日本はサブプライムの直撃があろうと無かろうと、

(早くも日本が第二波を食らうか食らわないかを

運命の12月なんて呼んでいる連中もいたな)

この国はアメリカを中心に回っていて、

アメリカが窮地に落ちれば日本もその下に沈み

こんで、アメリカを少しでも水面に押しやるための

踏み台になる運命だ。

故に、サムライリベンジなんてのはちゃんちゃら

おかしい話で、そもそも自民党にはリベンジどころ

か、一生日本国民を奴隷として自分達、しいては

ホワイトハウスのために酷使することしか考えて

いないのだ。

         

         

日本は思ったよりサブプライムに手を出していな

かった

       

当たり前だ。

星条旗のお墨付きのハイリスク商品に手を出さな

くても、この国は毎年のようにでたらめな額の米国

債を買っていて、それを損失額と考えるなら、

日本の国家予算が余分に一年組めちまうほどだ。

不良債権は一時的に政府が買い取って、

預金は一定額保障してやればいいが、

日本は年次改革要望書の呪縛からは逃げられないし、

国連と戦争とドルの為に都合よく駆り出される、

擬似植民地としてこれからも歩むんだからね。

これをわかってくれる国はいないし、

やはり日本は自らの力でこの鎖を正しい結び目に

戻さなくてはいけないってことだ。

         

               

週末はフィールドワークの範囲をぐっと広げて、

今度は東北へ行ってくる。出来るだけそのままの

生きた時間を切り取れるよう、努力するよ。

読者の経営する会社にもお邪魔する予定。

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