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2008-10-14

有効求人倍率 東北出張おまけ 2

地方都市は105%という求人倍率を掲げて、

スローリーな時間を漂っていた。

その数字のロジックを明かそう。

   

新聞広告を刷っているとある会社。

新聞の折込チラシってのは、記事部分と違って

土地ごとに委託されている。

そこの会社は岩手県の南東部を中心に

広告を管理している所だった。

      

開口一番で答えは半分明かされる。

「求人の広告はどんどん減ってるよ。今日久々に

入ったけど、これが二週間ぶりの求人だ」

その久々の求人募集の内容をそのまま

お届けするよ。

    

楽しい倉庫内軽作業です。

大手企業の工場で楽しく働いて稼ぎましょう!

年齢不問。つらいことは一切なし!!

【時間】8:00作業開始(集合は6:30)

     17:00作業終了(解散18:30)

【給与】時給700円(交通費が引かれます)

【内容】軽作業。ノルマなし。

    

この文句の後に聞いたこのない派遣会社の

名前と連絡先があるだけだ。

時給700円でそこから交通費と昼食代が抜かれ

る。決して良い求人内容じゃないだろうが、

これが二週に一度訪れる唯一の仕事なのだ。

勿論、裏も探る。

すぐに募集元へ電話した。

    

さすが二週間ぶりとあって、朝刊が配られて

まだ1、2時間だってのに、

「既に募集は打ち切りました」

とのこと。欠員が出たように補欠登録をした後、

少し聞いてみた。

「これって直接雇用じゃなくて、派遣ですよね。

やっぱり単発なんですか」

電話もとのおっちゃんは面倒くさそうに答える。

「ちゃんと働いてくれたら、場合によっては次の

現場もあるよ。その辺はわからないよ」

スポット派遣は廃止の方向だが、実態は変わらな

いだろう。自民党の派遣規制緩和はアメリカの意思。

そう簡単にひっくり返らないし、派遣業界に正義が通

じるなら、とっくに偽装や成りすまし、名目だけの派

遣なんて無くなっている筈なのだ。

       

幸い、派遣会社そのものを調べたら、親会社が

そこそこ有名で、おれの知人がいるところだった。

小さな派遣会社ってのは、大きな会社から更に

派遣の仕事そのものを請け負ったりしていて、

マージンがそこで抜かれているのだ。

知人は出社していなかったが、現地の打ち合わせに

必要と言って、問い合わせしてもらった。

派遣会社は深夜だろうが休日だろうが、

ただ働きさせられている労働者がごまんと詰めて

いるからね。こういう時だけ便利だ。

      

一時間ほどかかってでたらめな競争率の仕事の

実態がわかった。

まず、大本の企業は有名家電メーカー。

ここから時給1100円、派遣元へは1320円で

仕事が振られている。

これを大手派遣会社が受注し、下請け・・・というより

グループ小会社の派遣会社へ下ろしている。

この際に900円まで時給は落ち込んでいる。

そして地元の岩手の会社へジャンプする。

ここで時給は750円、マージン込みで860円に

なるのだ。

これを時給700円交通費・昼食別にして広告を

出し、朝刊配布の一時間後には売れきっちまっ

たってカラクリだ。

大本が直接雇用すれば、1300円の雇用が生ま

れるってのに、それをよくも時間600円も中抜き

出来たものだ。

搾取に搾取が連鎖する。

現代日本の経済が顕著に現れているな。

大手派遣会社は今日もせっせと自民党に莫大な

献金を続けているが、彼らが底辺の痛みを知る

ことは決してないのもジャパンスタイルだ。

       

      

昨日の記事を思い出してくれ。

ちょっとだけ算数の時間だ。

物価のさほど変わらない場所で、

時給700円-αの単発仕事が月に二度。

この状況で未来が見えるのか。

灰色の電卓がはじき出す数値は何だろう。

答えが、今の日本だ。

       

          

東京と地方の物価がさほど変わらなくなってきてい

るってことは前回言っただろう。

だが、自治体の保障や、賃金の差は途方もなく

激しいわけだ。

昨日の予算国会でも討論されていたが、

年金の格差に至っては現在五倍程度あるらしい。

全ての格差が集約して、こういうところに現れる

んだ。

(しかも、予算委員会の中継を見ていた人は既に

怒っているだろうが、年金改ざんについては、調査に

限界があり、明日から始まる立ち入り調査についても

見せ掛けのパフォーマンスな部分も多いようだ。

更に野党の意見にあった、改ざんに携わった社保庁、

厚生省、政府の人間を処罰することについては、

時間の都合上全ては出来ないと逃げる始末。

政府よりの職員だけが処罰されない実態が本当に

見えてきたな。日本は本格的に終わってきた)

こういう実態の中、地方への財源委譲という名の

強者への減税を行った自民党政策。

カモフラージュで三億程度委譲されたところで、

どうにかなるものじゃないのは行って肌で感じたし、

中抜きされつくした抜け殻が二週に一度落とされて、

それを巡って地方の若者は生きるか死ぬかを繰り

広げているってのに、

ふるさと納税だとか、財源委譲だとかは甚だ馬鹿げ

ているし、それを利用して

「地方に道路を」

とほざき続けている自民党の旧道路族たちは

まじで頭がおかしいんじゃないかと疑うぜ。

おれが数日回っただけでこの有様がわかるんだ。

出身の議員達が惨状を知らないはずがないんだ。

道路を作って票を集めるよりも、

どうして根幹の税金やシステムを変えてやろうという

発想が出てこないのか。

      

格差は新自由経済の歪だけで出来たんじゃない。

それを利用して身内の利益だけを極大化しようと

した政府や経済界のせいで出来たんだよ。

それを確信した出張だった。

      

       

■補足

頭から映像が消えないようにもの凄いスピードで

今記事を書いているんで、読みにくいかもしれない

が、勘弁して欲しい。

あんた達に伝えたいことが山ほどあるんだ。

生きた情報をなるべく新鮮なうちにさばいておきた

いんで多めに見てくれ。

      

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