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2008-10-31

本当に失われたのは何

火曜日…。

バブル崩壊時の7600円を割ったことで、

日本メディアばかりか海外にまで取りあげられ、

コラムや特集までされちまう始末だ。

首相が変わっても世界の大手メディアは関心

なかった癖に、内需崩壊と空前の落差には

ご丁寧に特集を用意してくれる。なんだかな。

      

散々このニュースは読み飽きているだろうから、

いつも通り違う角度から見てみよう。

バブル崩壊後、日本は小泉&竹中による新時代

経済を打ち出し、徹底した親米路線と、

年次改革要望書の徹底実行をやった。

おかげで日経平均は18000円台に乗って、

内情をよく知らないその他の国からは、

極東の奇跡ともてはやされたのだ。

勿論、実質はここの読者にはわざわざ書くまでも無く、

‘失われた十年’がビンゴだ。

            

が、その後たった13,4ヶ月足らずで、

月曜日に記録した7600円割れだ。

これは本当に悲しかった。

日経平均を過去と比べてどうこう言ってじゃない。

日本人が失われた10年でどれだけの犠牲を

払ったかをよくよく知っているからこそ、

それがたった一年ちょっとで泡と消えたことが、

なんだか無性に空しくなったんだ。

しかも、その要因の一番が、国民の消費意欲の

消滅だなんて、救われないにも程があるよな。 

            

反騰した18000円をベースにすると、

この一年で市場の六割もの大金を失ったことになる。

額にして三十六兆円。

天文学的すぎて逆に分からない数値だ。 

このビッグバーンは早くから予見されていたが、

実態がわかってきたのはほんの数ヶ月前だし、

正直リーマンの破綻前のホワイトハウスの対応が

指標になっていたこともあって、 

具体的な道筋を書けたのは、おれが書いたような

日が最短だったはずだ。

(新総理はまだ何も知らないようだったが・・・)

         

だけど今思えば企業はこの状況を薄々気づいていて、

そのために必死だったと言わざるを得ないかもね。

それを裏付けるものとして、

ここ一年、テレビCMの審査基準がかなり甘くなっている

ってことが挙げられる。

「新しい車はエコ」

「地球に優しいエネルギー」

「世界ナンバーワン~」

「美しい映像を美しい○○で」

普通に考えれば遺法文言だが、消費触発を最優先した

国は、ほとんどオールOK。

それだけ必死だったんだろう。

自分らがぶっ壊した内需が、

今になって必要になることを知って、

取り繕おうとしていたんだな。

         

だが、おれはそれがいけ好かない。

国内を見捨てたのは経済界の勝手だし、

国民生活を逼迫させてでも競争力をと言ったのも

自民党と経団連の合意のはずだ。

国民が反対する中、散々その路線を貫いてきて、

困ったらメディアでまた騙せばいいって魂胆が

異常に腹が立たないか。

もっとやり方があるはずだし、謝罪とは言わないが、

せめてやり方が間違っていましたって言葉くらいは

あっても良いんじゃないの。 

「小泉改革は間違っていました。

国民生活の成長を消し、その分を身内にだけ波及

させるのでは、限界がありました」

それが筋ってものだろう。

日本人ならいつでも騙せる。

そう思われているんだよ、やつらに。

         

失われた十年は、決して平坦な道じゃなかったし、

失ったのは時間だけじゃなく、尊い命が大量に犠牲に

なった。

労働者の三分の一が貧困層なんて、馬鹿げた状況

を作り、救われないことに、そのワーカー達は

世界一の長時間労働を強いられているのだ。 

結婚できるのは半分。

子供作れるのはそのまた六割。

そういう社会を作っておき、あまつさえ財源に勝手に

手をつけておいて、高福祉を望むならもっと金を寄越

せってんだからな。

それだけの犠牲を払って仮面だけ奇麗に

18000円という日経平均を作ったが、

結局それも14ヶ月で塵に消えたのだ。

思うにさ、結局自民党の新自由主義による

弱者の命を金に変えるやり方は、

はなっから砂上の楼閣だったんじゃないだろうか。 

G8に入りたいんだか、軍国主義にしたいんだかは

知らないが、その為に無理やり体裁だけ整えた所で、

土台は消費マインドも購買力も、政府への信頼も

未来への希望もない、スカスカの砂の土台だったのだ。

勿論、水分を奪っちまったのもまた支配層だが、

それでも尚、砂をかき集めて土台を作れと命令出来る

彼らの脳が、おれには到底理解出来ないよ。

もしかしたら日本人は、世界で一番冷酷になれる

化け物なのかもしれないー。

            

          

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