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2008-11-10

ニッポン崩壊の音

精神病院に通院敬意があるやつが犯罪を犯すと、

決まってメディアはあたかも精神病が原因で

犯罪が起こったように報道し、

異常者は閉じ込めておけと言わんばかりに

厚生省や病院を糾弾する。

犯罪を犯したやつが悪なんであって、

精神病は名前の通り病気だ。

風邪を引いたことがあるやつが殺人を

犯したら、犯人は風邪を引いたことがあるとのこと

ですって報道するのかよって話。

だからこの手の社会悪論はおれはきらいだ。

だけどな、今日本に起きている負の連鎖は、

個人だけのせいじゃないところも大きいんだ。

それを確信犯的に作り出したやつらが、

あたかも正常な競争の上でそれが起こったと

情報を統制しているのもまた事実。

真実だから、おれは書くんだ。

         

      

ここの読者はもう感じてるかな。

早くも東京にまで活気が失せてきた。

土曜日少し時間を使って、上野、池袋、新宿、渋谷

と繁華街を回った。

愕然としたよ。

デパートには全く客が入ってないし、

車の台数も少ない。

レストラン街は人気店でも店の前の並び用の

椅子は空いている。

そもそも街に人が出てこない。

車の台数も減ってるし、池袋に至っては、

おれが見た中で一番人が少ない土曜だったん

じゃにないかってほど(おれはブクロに三年住ん

でたからね)。

メトロポリタンや東武の上層階の食い物屋では、

夜19時のピーク帯に空席だらけだった。

あり得ない光景さ。

勿論、雷雨があったんでも雹が降り注いだ訳

でもない。理由はシンプル。

国民は未来が見えないのさ。

      

         

まだ正確な国の機関の統計は当然出ていないが、

それを待つまでもなく、ホームレスが激増してる。

あんただって街を歩いていりゃ気付くだろう。

東京の深夜は、寝床を求めた野宿者が、

寒さを凌げる場所を我先にと争ってる。

何人かに声をかけたり、上野では馴染みの

連中に動向を聞いたが、

ホームレスになりたての‘新人’が

ここ数ヶ月で一気に増えたって。

勿論、この国は一度落ちたら滅多には這い上がれ

ないシステムだ。

ホームレスから脱却してまた家のある生活に戻れる

可能性はおよそ7~9%程度。皆殺しの確率だ。

      

まあこの辺の取材録は別に書くけど、

その原因だってちゃんとわかってる。

景気は悪化しているが、短期間でいきなり宿無しに

なるのはちゃんと理由がある。

そいつを説明しておこう。

         

       

ここのところ会社の倒産が後を絶たない。

有名どころしか大きなニュースにはならないが、

大企業が潰れるってことは、関連会社や下請けも

ダメージを受けるってことだ。

上場企業の倒産件数はまもなくバブル期を

抜くとかで指標として注目されているが、

非上場企業の倒産は既に不動産経済破綻のそれを

凌駕している。誰も気に留めないけどね。

何が言いたいかと言うと、企業の成り立ち方さ。

大企業が沈むとなると、当然下請けや子会社も沈む。

そうなった時に、日本ってのは面白いもので、

沈むと分っているときでも上下関係、身分制度を

持ち出すんだよ。

限られた残り組みや友好関係の企業への転籍先の

椅子を、偉いやつから順番に分配する。

結局職にあぶれるのは家柄や血筋に恵まれなかった

一般社員や、命令に従ってきただけでバツを喰らった

下請けなのさ。

夜の公園の住人の内訳その1だ。

         

不況のあおりは既にステージⅡへ移行した。

首切りだ。

やけに早いと思っているあんた、経済の現況を

読む力が衰えているぜ。

ステージⅠとして設備投資やコスト削減がまず

最初にきて、それが限界に達したときにはじめて

社員を切る。これは今も変わらない。

だけど肝心なことを忘れてやしないかい。

この国は一般国民レベルではかれこれもう

十年以上不況なんだよ。

第二いざなぎで狂ったように金を溜め込んだのは、

自民党とアメリカと一部の資本家だけだ。

重機、組織、通信、物品、それに福利厚生や社内

環境まで、削減できるところはとっくにもう手を

つけているのさ。

だからこんなにも高速でステージⅡへ移行せざるを

得なかったんだ。

でも、そこに落とし穴がある。

      

         

人件費の削減として、派遣を切れ。

これは国の総意として流された暗黙の命令だ。

自動車産業が派遣を大幅に切ったことがニュースに

なっているが、その他の業種でも確実に派遣切りは

実行されている。

「我々自民党に感謝して下さいよ。こういうときの為に

派遣制度を完成させてきたんですから。アメリカの命

令通り使い捨て簡単にしておいて良かった」

この冬上野で路上デビューした野宿者の約半数は

元派遣社員だってさ。内訳その2だ。

       

    

競争力、成長、雇用の確保。

そんなうたい文句に騙されて、日本はアメリカ発、

自民党印の奴隷制度を拡大した。

インスタントワーカー。

使い捨てカメラだって大量廃棄には申請が必要

なのに、人間は電話一本でいつでも捨てられる社会

になった。

企業は目先の利益の為に正社員を切りまくって

派遣に挿げ替え、コストを極限まで落としたんだ。

勿論、正社員も派遣社員もモチベーションはがた落

ちしたし、派遣社員でバリバリ頑張るボランティア精

神旺盛なやつなんて、そうそう居てくれない。

結果、成長力さえ無くした。

それでも大幅コストカットは、短期的には数字に

好影響をもたらす。

日本の経営者は無能だし、数字が良ければそれで

いいから、路上にホームレスが増えようと、子供に

未来を示せない社会になろうと、派遣制度をありがたり、

生みの親である自民党に貢ぎまくったのだ。

自民党も莫大な献金元である派遣会社を寵愛し、

第三者委員会などでも頻繁に派遣会社の人間を

呼ぶようになる。奴隷承認が政界に入り込んだんだ。

それが原因で、派遣制度の見直しに関しての

今の議論でも、自民党だけは派遣会社の利益を

考慮しつつの見解しか出来ないだろう。

野党が揃って、段階的に派遣社員を正規雇用させ、

グループ内派遣も禁止にしようと言っても、

自民は

「正規雇用を誰もが望んでいるとは限らない」

「グループ内に7、8割以上ってところで手を打とう」

と大手派遣会社の手先でしかない状況だ。

やつらが弱者の命なんてどうだっていいと思っている

のは、今に判ったことじゃないけどな。

          

なあ、ちょっと前までこの国は、

「こんなに豊かな国で、貧しい生活をしているやつは、

よっぽど怠けていたからだ」

と言ってたよな。

自民党議員に至ってはテレビ番組のカメラの前で

数ヶ月前まで言ってた。

じゃあ今どんどんと溢れている野宿者、貧困層は、

みんな怠け者かい。努力が足らなかったのか。

数を見る限り、日本は怠け者だらけだったのかい。

違うだろう。

日本人は怠け者なんて言葉とは間反対位置するよ。

世界で一番働いているし、世界で一番考えることを

政府によって止めさせられた哀れな民族だ。

今の弱者急増、強者固定の現状は、

完全に仕組まれたもので、これをわかっていて

政府と経済界は格差固定を進めてきたのだ。

社会が悪い。国が悪い。

自信を持って言い切っていいことだ。

個人の責任、怠惰が原因なんてのは、

自民党が流した情報に過ぎない。

だから希望を捨てちゃいけない。

極論を言えば、派遣社員を正規雇用させると

言っている政党が力を持てば、

たったそれだけで地獄絵図は塗り替え可能なんだ。

国際競争力と言ったって、その利潤はどうせ

国民には還元されないんだから、おれたちが

この段階で心配することじゃないだろう。

正社員だってこの先間違いなく負担が増えるし、

労組の無い企業なんて派遣も正社員も同じことだ。

これはおれたち労働者全員の問題なんだぜ。

      

      

真っ暗だからこそ、光が見えるはず。

さあ、この最低な時代を、とっとと終わらせちまおう。

未来を売り渡してまで、長年自民とアメリカの為に

希望なき時間を耐えてきたんだ。

そろそろ国民が、笑って暮らせる世界を望んでも、

罰は当たらないはずだ。

       

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