« 心の岐路 | トップページ | 二つの芽 »

2008-11-07

CHANGE THE WORLD

黒人初の大統領のバースデーは、

一瞬の喜びと未来への期待を光らせたし、

アメリカ国民はとりあえず一歩前進と胸を撫で下ろし

てるやつも多数なんだろう。

ただ、世界はそうじゃなかった。

オバマ経済はGMの決算を前にして、

経済にマイナスのベクトルを突きつけられた。

世界大統領の交代さえも、マイナス成長の津波は

どうにもならなかったんだな。

勿論、日本単品に絞ったって、ちっとも状況は

楽観視できない。それどころか、違う性質の懸念が

山ほど沸いている。

経済政策の部分を一端整理しておこうか。

            

    

オバマによって変動を遂げる顕著なものは、

以前にも書いたけどバランスだ。

ロックフェラーを筆頭に、旧財団系をバックにする

共和党から、グーグルやマッキントッシュなど、

新興勢力から支援を受ける民主党に変わることは、

当然日本にもダイレクトに影響する。

輸出産業に比重を乗せていたトヨタやキャノンなど、

ものの数ヶ月でダメージを痛感するはずだ。

            

出来レースによる競争によって覆らない格差を作り、

世界を制圧していたアメリカだが、

その押さえ込みが弱くなった途端に、

アメリカは一気に影響力を無くした。

暴力じゃ友達は作れないっていい例だ。

同盟国にも次々と反旗を翻され、

いまや熱心な星条旗信者は、極東の島国の

支配層と、フランスの暴走首相だけ。

中国はここぞとばかりに歩み寄りを見せているが、

日本と違って外交のカードとして貸しを作ろうと

しているだけだし、実質植民地に成り下がってまで

金を手に入れようとは思ってないだろう。

この状況をCHANGEすべく、オバマはブッシュとは

違った方向性を打ち出している。

「超過競争社会を今すぐ緩和するわけじゃないが、

力と権力による市場支配を若干規制する」

なんて四月時点のオバマの演説の台詞にあるように、

共和党サイドにいた支配企業を抑えて、

経済の裾野を広げるんだろうな。

       

これによる日本の影響もシンクロする。

一番痛手なのは内需を捨て、日本を奴隷市場とし

か見なさなくなった‘競争力’大好き企業達だろう。

トヨタ、キャノンを筆頭に、経団連グループは

相当な圧力をかけられるだろうね。

加えてオバマ政権は、日米の今の現状が、

まだまだ日本に配慮をしすぎていると考えている。

      

民主党対日対策委員会

「アメリカだけでは世界は変えられない。日本の更

なる協力が必須だ」

   

エマニュエル下院議員

「日米関係が変革の重要な鍵を握るだろう。

特にアフガン(への派兵について)はね」

       

新聞の意見は二つに分かれてて、

日米関係は変わらず良好と書くところと、

対日政策が不透明で懸念が与野党共にある

って書いているところ。

自民党は上記の台詞二つで身に余る光栄だろうし、

新聞の行間を読む力がないやつは額面通り受け取

っちまうだろうが、単純に解釈していいことじゃない。

さっきの世界への影響力の低下とも絡むが、

アメリカは信用と協力を失ったことで、その穴埋めを

日本に求めてきている。

増派するアフガンへの出向人足も、日本から大幅に

出して欲しいと要望しているし、当然資金面ももっと

寄こせと言っている。

それでもまだ足りず、中国に歩み寄るフリをしたり、

米韓の自由貿易に配慮を見せたりして、

自民党を焦らしているが、当然本命は日本の財布だ。

そこはガチ。

今は波風立てなくない時だし、どんな無理を言ったっ

て、笑ってハイサンキューと金を出す日本から以外

は、穏やかにことを進めたいはずだ。

自民も、手下の輸出企業達への‘穏便な計らい’が

欲しいし、全面協力するだろう。

海上給油や今後要請が表立って来るであろう

アフガンヘルプには、二つ返事でOKを出せる

体制を作っておきたいのだ。

さすがの麻生も、その辺は敏感で、

だからこそ必死に民主に擦り寄ってまで、

スムーズな議会運営を心がけているのだ。

だって考えてみろよ。

高速道路の件と言い、金融安定化法案と言い、

麻生が大嫌いな民主の言い分をあそこまで

聞くわけがないだろう。

それだけ焦ってるのさ。

日本に対しての重要認識があまりない米民主党

に対して、誠意をアピールするチャンスだってね。

勿論、アピールしてくれるのは嬉しいことだが、

いつだって無条件の金と日本国民の弱者の死体

を積むことでしか表現出来ないとなれば、

残念ながら才能不足なんだよな。

      

      

これ以外にも、読者のくれた情報によると、

側近が米進出して貿易黒字を出している

日本企業を嫌っているって情報もあったり、

債権ランクのコントロールで東京経済に世界中

からの売りを浴びせるってのもあったな。

その正誤は別として、オバマだろうが誰だろうが、

円高を進めていって、緊張状態まで持っていて、

弾けさせるって魂胆は同じだろうし、

ってことは日本が今迎えているその部分の

クライシスはちっとも変わらないってこと。

         

ただ、日本を力で牛耳っていた自民党の犬の

経済界達が、大打撃を喰らうってことは、

日本の力関係も変わるってことだ。

自民党そのものの体制図さえ変動しかねない。

もしかすると、もしかするかもな。

おれは半分不安で、

半分楽しみながら見守るとするよ。

       

      

どうでもいいけど今週早かったな。

連休明けたと思ったらもう週末。まあ、フリーのお

れにはあまり影響ないんだけどさ。

余裕があったら応援クリックよろしく。

人気blogランキング

         

            


« 心の岐路 | トップページ | 二つの芽 »