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2009-01-12

貧困ビジネスこそおいしい

先週、おれが過去に勤めていた会社の営業や企画連中を

相手に、中規模のセミナーがあった。

内容は金のなる木について。

もっと複雑なタイトルがついていたけど、要約すると

そういうこと。

   

公演者は三人で、これが実に面白い。

資格取得支援をやってる会社の社長。

派遣会社の営業部長。

そして小さな部品製造メーカー。

やつらはあることに注目したおかげで、出世をした。

それは何だと思う。

答えはセミナーの中で三人が共通して言っていたよ。

「貧困ビジネスこそ今求められている」

ジョークじゃないよ。これは現実の話だ。

セミナーの後、公演者らを含めた10人程度で飯を

食う場があって、酒を勧めながら色々聞き出したよ。         

         

         

資格取得支援をやってる社長。

「派遣社員や仕事を解雇になった者は、とりあえず資格

を取ろうとします。それに応え、彼らが求めるものを用意

してあげるのです。

実際には即就職に役立つような資格なんて、ちょっとや

そっとで取れるものではないですが、彼らはそんなことは

気にしていません。何かを取ったという事実が欲しいだけ

で、それで満足するんですよ」

         

派遣会社のやつ。

「派遣会社を槍玉にあげる傾向がありますけどね、

あれは絶対間違ってますよ。

日本人ならまず日本のためを考えるのが当たり前で

しょう。

本来仕事のないものに仕事を与えることが出来るし、

企業にとっては安くて便利な人足の提供が出来る。

日本が長期の好景気を迎えた要因のひとつが派遣

会社だということを忘れてもらっては困るよ」

      

       

部品メーカー。

「私は仕事ごとに細かく人件費を決めて、必ずそれ

いかに抑えました。日雇い派遣を決められた数だけ

発注して、その仕事が終わったらすぐに切る。

これを続けた結果が、今日にある。

日本の企業が伸びていく道が私のやり方の中に

あると思いますよ」

          

    

ニュースとは裏腹。

経済界はまだまだこういうことで回っている。

一度手にした甘い蜜はなかなか手放せないのだ。

貧困ビジネス。

もはやその言葉が恥ずかしいことでも、ネガティブな

ワードでもなくなっているのだろうか。

弱者を更に貶めることで金を生むことは、

この国にとってはもはや正義になりつつあるのかも

しれない。

勝手に日本のためとか、ビジネスの鉄則とか、

自分で自分を洗脳することによって、

黒いものを白く見るのが当たり前になっちまっている

のだ。

自分が弱者の立場になっても、同じことは吐かないく

せにね。

          

派遣社員だけじゃない。

しわ寄せを一番くらっている中小企業の正社や

個人商店もひどい有様だ。

業種としても破綻は進んでいる。

農家、漁業、出版、音楽、建築、不動産、自動車、

そして裏家業の人たちも…。

日本は何もしてこなかった。

全部をアメリカの命令に従ってやってきて、

政治家や役人は何もしないのが仕事だっただろう。

だからいざ星条旗とドルの価値が急落しちまうと、

自分達は何をしていいのかさえわからなくなる。

経済界はここぞとばかりに好き勝手をやり、

日本はどんどん悪化しているよ。

      

その証拠ともなる残酷で恐ろしいデータをひとつ提供

して、今日は終わるよ。

ここ数ヶ月、派遣制度について見直されるニュースが

続いているだろう。

それに伴って動きもたくさん出ていて、あたかも日本は

前進しているかのように報道されているが、実は違う。

何故なら、

【未だに派遣会社への登録者は、増え続けていて、

2008年12月も、やはり記録を更新している】

から。

 

日本を立て直すには、法律や外交や国民意識も必要だ

けど、それ以前に一番肝心なものがあって、それが解決

されない限りは、何も始まらない。

それは、資本家達の今を捨てる覚悟さ。

この国は上位数百名が国全体の財産のほとんどを握っ

ている、世界一の富の一極集中だ。

その金がある程度平等にいきわたる仕組みが出来れば、

全てが解決するんだけど、残念ながらそうはいかない。

富を持っているやつがルールを司る側にいるからだ。

ということは、最後には彼らの善意に委ねるしかないって

ことだ。

崩壊していくこの国の光景を見て、彼らだって思うことは

あるはずだ。

上位三百名が千億を越える資産を持ち、上位百名は

兆も超えている。

そして永田町と霞ヶ関は、彼らをより儲けさせるためだけ

に存在しているのが現状だ。

おそらく次の選挙で、これを打破する切欠は作られるだろう

けど、そこからが長い戦いの始まりで、最終的には支配者

たち自身の手によって、新しい時代の門を開けてもらうしか

ないのさ。

貧困ビジネスが正義であるなんて、悲しい台詞が聞こえない

世界にするためにはね。

          

            

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