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2009-01-14

明日の未来

この星がどれだけの速さと力を持っているのか、

理系の読者なら知っているだろう。

速さは時速1650キロ。

力で言うなら数十兆の生命体に満遍なく熱と

機会を与えるエネルギーを、

ポップコーンみたいに空間が弾けた瞬間から

今日まで維持していることになる。

そんな強くて青い宝石の中で、

自身も懸命に回る円盤がある。

資源はなく、高度文明の歴史も浅く、知恵と勇気で

ハイスピードの回転を続ける小さな円盤だ。

      

本格的に回り始めたのは200年前くらい。

まだスカスカだった世界を描く機械仕掛けの中で、

鉄や石炭で出来た歯車とかち合って、

とんでもない勢いで吹っ飛ばされた。

そのままわき目も振らずに、追い風を受ける

フリスビーみたいに遠心力を保って上昇して、

そして今がある。

何度も地上に舞い降りかけたけど、

その度に新たな力を得て再浮上した。

その力は、ある時は悲しい争いと殺戮。

ある時は素晴らしき加工能力。

そしてある時は、国民達の生きる力。 

60兆という金は、一筋縄で蓄えたわけじゃないのさ。

だけどついに終わりがやってきた。

恒久と信じてきた飛翔も、やっぱり墜落はするのだ。

不時着でも撃墜でもない。

自身の選択によって、当然の結果を受け入れる形で、

今その円盤は、ゆっくりと柔らかな軌道で、

時間のはじまりの地に降り立とうとしている。

       

         

サブプライムの危機予測から大体一年くらいか。

一年前、国内の政治家やアナリストが、口をそろえて

「日本はさほどの影響はない」

と明言していた恐慌の波が、てんで別の理由によって、

より巨大な津波に化けて襲ってきている。

おれが警告を書いた時も、わざわざご愛読いただい

ている誰かさん達から、景気を鈍らせるような無根拠

の記述はやめろってメールがたくさんあったが、

あの人らは今の現状をどう思ってるんだろうな。

対岸の火事だと本気で思っていたのか、

それとも最悪がわかっていて隠したのか。

いずれにせよまだ一年前なら、ダメージの軽減は可能

だったし、今年と来年にこの国で描かれる地獄絵図は、

もう少し色がついたものに出来たのにな。

いつだって割を食うのは弱い国民だ。

       

去年の暮れからすごい数の企業が倒産しているし、

大企業の下方修正の振りの大きさも、さほど驚かなく

なってきただろう。

派遣切りだの給与カットだのに、報道はようやくシフト

チェンジしているけど、既に第一線では、国民生活へ

もっと深刻な直撃を与える段階に移っている。

ここで問題だ。

不況時に一番つらいことは何?

ユーモアのある教授の講義を取っていた人なら、

もしかしたら聞かれたことがあるかもしれないな。

      

一般的な解答になってすまないが、

正解は見えないものだ。

現金でも役職の椅子でもなく、

触れられないもの、見えないもの。

そう、未来や将来が見えないことだ。

給与カットや賞与の未至急は、こういう時勢だから我慢

しようでなんとかなるだろう。

だけど先が見えないことは何より人を不安にさせる。

理由は多分、日本の企業のあり方が起因していると思う。

日本の国の機関、例えば役所や省庁を見ていれば

わかる通り、柔軟性がないに等しいだろう。

予算を決めて、その通りに動いて、予期せぬ自体には

予備費でどうにかなるか考えて、駄目なら翌年度に回す。

役人はあまりにも・・・って声も上がりそうだけど、

民間企業も同じ様なものさ。

臨機応変の対応が実に下手だ。

一年という物差しを基準にしか出来ないし、

目盛りのない長さは測れない。

だから不良債権も対してないのに、

自国の脆弱性を放っておいて、そのツケを必死に

払っているわけだろう。

偽りの民主主義だってことを、自らの手によって

世界中に証明しちまったってことさ。 

         

話を戻そう。 

先が読めない状況は、はっきりと手に取れる場所に

迫ってきている。

おれが関係している業種の例で紹介していこう。

      

不動産グループM 
4月以降の新案件の七割をキャンセル。
現在進行中の案件も、住宅取得特別減税の適用を
待って裁いてしまう予定だが、リサーチでは1割程度
しか売れない見込み。

      

自動車販売代理店A
新車は次々とリリースされているが、新規購入の激減
から、在庫は抱えず契約毎の納品にチェンジした。
原価が変わるが、在庫を抱えたまま潰れる可能性も
大いにあった為、苦肉の策。
尚、来年度の営業方針は、現段階でも全く未定。
精神論的な目標を続けたせいで、社員の疲労も顕著
に出ているとのこと。

      

薬品メーカーS 
医者にかかる人数、薬局での薬の売れ行きが
かなり減っているらしい。
派遣切り等の場合、保険証の期限も切れる(派遣会社
独自の保険から国民年金へ変わることが多い。この
派遣会社保険も悪意の塊みたいな制度なんで、近い
うちに詳しくレクチャーしよう)為、純粋に医者にかかれない
人が増えているのかもしれないが、これだけ風邪が流行
しているのに、薬の売れ行きは悪いというのは、
節制の影響だとの見解みたいだ。
病になっても薬が買えない。
センシンコクって何だろうな。

      

通信キャリアN 
年が明けてから新たな案件が激減。
ほぼ発生していないというくらいとのこと。
勿論4月以降は白紙。
通信は設備投資の指標になるから大事だ。
設備投資が低迷・・・じゃなく、事実上限りなく0に
まで振り切れているってこと。
あれだけ
「競争力の為に設備投資が優先。結果労働者の
幸福に繋がる」
とほざいた経済界だが、結局還元はせずに、
人件費を切って、設備投資も止めちまうらしい。
・・・言葉もない。

         

度々登場の古巣の有名商社
2月以降体の空いている人間が社内に溢れている。
ずばり仕事がない。
経済が回らないのだから、商社のやることは限られ
てくる。
人件費カットは組合との関係でまだないだろうが、
企業としては運用による業績悪化を少しでも改善
することだけに終始しているそう。
これはこの業種だけに限ったことじゃないだろうけどね。
いきなり株を分割発行したメガバンクもそうだし、
どこも目先の数字の帳尻を合わせることで頭が一杯
なんだよ。
日米型資本主義を神のように崇めて、
散々労働者を馬鹿にした思想をシャアシャアと刷り込
んで来た稀代の申し子達が、
結局最後にやることは見た目だけの整形手術と
ギャンブルだぜ。
本当、救われない話だろう。

       

総じて言えるのは、先が見えないこと。

だから誰もが不安になっている。

予算を決める時期だけど、一体何を基準に決めれば

良いんだい。

そもそも去年のビッグウェーブのダメージさえ読めなか

った連中が、未体験の危機にどう対処するのさ。

アメリカももう形振り構わず、日本を本気で下敷きに

しようとしているし(債券評価を握られているし、露骨に

その人質を晒すようになったな、おっかないよオバマは)、

年次要望改革書には、命令ばかりで道しるべ的なも

のはもうなかったからね。

今までただ従ってきただけのロボットが、

急に自分の意思で動けと言われても、そう簡単には

いかないことは理解できるだろう。

          

回転が止まりかけている。

原動力だった新自由主義の高炉が崩壊して、

もう回転する力が残っていないのだ。

それでもまだその力に縋ろうとする政治家と資本家、

新たな動力源を模索しようと思い始めた国民。

二つの思惑を乗せて、緩やかに円盤は不時着先を

探しているのさ。

      

最後に、見えない先に何があるのか。

闇の先に何があるの。

おれは無責任なコメンテーターと違って、

ちゃんと自分の考えを言っておこう。

三流の意見なんざ不要だろうけど、

恐慌を外したテレビを賑わす学者よりはまだ信用できる

だろう。

じゃあ早速答え。

それは戦いだと思う。

この国で近い未来に、かつてないほどのシビルウォー

が起きるとおれは考えている。

かつての栄光、磐石な支配体制への未練が捨てられ

ない支配層と、どれだけ自分達が虐げられてきたのか

を知ってしまったその他国民とが、真っ向から激突する。

そのファーストラウンドが、次の衆院選挙だろう。

無血とはいかないかもしれない。

銃もパトリオットも登場シーンは用意されていないが、

それでも犠牲者はどんどん出るよ。

既に数え切れない数の連中が、

家を失って街に溢れているじゃないか。

三桁の人間の個人資産が兆を超える為に、

今まで一番犠牲になってきた連中が、また真っ先に

冷たいコンクリートに馴染んでいくんだ。 

犠牲者はどう考えてもこれからどんどん増えるだろうし、

責任者である政府や経団連が同じ目にあうことは

絶対にないんだ。

      

ニホンハダイジョウブ、ショウヒイヨクガオチルカラ

ケイキアッカハホウドウスルナ。

近い将来、動力を変えるための内戦がある。

       

どっちを信じるか、それともどちらも正解ではないのか。

それはあんたがジャッジすることだけど、

ひとつ間違いないのは、もう知らないフリは許されないし、

これ以上この国に逃げ場はないってことだ。

エスケープするなら、もうそこは果てのない海さ。

               

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